深夜の百貨店

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さて、久々の更新である。
時刻は現在am3:45。

新宿市役所前のサイゼリアでペペロンチーノを食べたところだ。

向かいの席には僕よりも5歳ほど年下の青年が座っている。


いや、もう少し時間を巻き戻して書いてみた方が良いかもしれない。

ーーーーー

今日は2019年12月30日だ。いや書いているのはもう31日だけど。まぁ、そんなことは大したじゃないか、、、。



まぁ、いいや、とにかく12月30日の夜、僕は新宿駅前の百貨店の机やら棚やらを移動させるアルバイトをしていた。


その百貨店の裏側の花屋の前で担当者と落ち合い、入館許可のバッチをもらって館内に入る。


なんかこれ、夜の百貨店は映画「ナイトミュージアム」みたいでワクワクじゃん!


なんてことを思いながら、ガラガラゴロゴロ机を運ぶ。


まぁ、仕事に関しては特に書くことはない。


いや、そんなことない。

何でこんなにバイトを集めたん?




と聞きたくなるくらい人が余ってる。もう、何て言うかとにかく


暇、

暇、

暇!


たぶん6時間雇われてたけど、実働では2時間かそれくらい。いや本当に。




何をしてるのかというと立っているだけ。本当に、立っているだけ。

これで、お金がもらえるなら儲けもんだけれども、いやしかし、ぼーっと立ち尽くす派遣社員一同、なんだかなぁ、と思ってるに違いない。



15分が経ち、30分が経ち、もう1時間が経つ。


・・・退屈だ。


こんな狭苦しい通路みたいなところに立たされて、みんなでぼーっと立ち尽くすなんてアホらしいじゃないか。


今どきこんなところに立たされてるのきっとのび太くんと僕たちだけに違いない。


さて、どうしたものか……と考えていると自然と誰かに話しかけてみようなんて気持ちになってくる。


人見知りの僕がこんな風に思うのは正直かなり珍しい。大体が話しかけられる側である。


でも、今日は僕が話しかけたい側だった。
そのくらい退屈していた。

そして、僕は勇気を出して話しかけた。
ーーーーー


その相手が、2019年12月31日の午前4時、新宿市役所前のサイゼリアで、ひとつのテーブルを挟んで向かい合っている彼である。


さっきも書いたけど、歳は僕より五才くらい若い感じ。二十代前半くらいか。眼鏡をかけてる。



「学生ですか?」
「はい」
「何を勉強してるの?」
「絵を描いてます」みたいな感じ。



聞くと、都内の美大に通っていて、引っ越しをするための費用を貯めようとしているとのこと。

「へぇ、僕も芸大の建築を受験したんだよね。落ちて○○大の建築に行ったんだけど、、、」

「え、僕の姉も○○大の建築だったんです。もう卒業してますけど、、、」


いや、まぁ知らない人だろうなぁ、と思いつつ、その姉の名前を聞いてみると、それは知ってる人の名前だった。


いや知っていると言うか、ついこの間、ほんの1週間くらい前に一緒に呑んだ大学の同級生だ。いや、世界って狭いなぁって話。

ただそれだけの話。

ーーーーー

その弟くんと色々話した。どんな絵をかいているのか、どんな映画をみるか、どんな本を読むのかーーー。




そして、なんとこれも偶然だけど、彼はいま「ロビンソン・クルーソー」を読んでいるらしい。


鞄から取り出して見せてくれた新潮社の新訳のやつだ。知ってます?なんて言われちゃったから、


思わず「僕はロビンソン・クルーソーになりたくて会社を辞めたんだ!それでいま森にすんでるの」なんてことを話し始めた。


そして、彼はその流れで関野吉晴という人のことを教えてくれた。

僕は知らなかったのだけど、なんかこの人面白そうだ。糸井重里との対談をとりあえず読んだ。


グレートジャーニーという壮大な旅を実行した人だ。

関野吉晴さんの本はアマゾンアンリミテッドで、一冊無料で読めたので読んでみた。




アマゾン(南米の本当の方)の人びと、たしか、ヤマノミ族っていったかな、




彼らにとっては村というのがひとつの家みたいなもので、家族ごとに別々の生活をしているわけでなく、複数の家族が複合したような暮らしを営んでいる。




その「家」の中というのは、パブリックな場所であって、トイレだとか夜の営みだとか、そういうプライベートなものは全部家の外の森の中で行われるーーーまぁそんなような話だ。



つまり、僕の感覚ではプライベートというのは家の中にあるものであって、その外側がパブリックな空間なんだけど、そのヤマノミ族の人びとにとってはそれが全く逆転する。そんな世界がある。


それを読んで僕は、

世界ってやっぱり広いんだなぁと思う。

(あれ、僕さっき、世界って狭いなぁ、とか言ってたんじゃなかったっけ?)笑




あらためまして「世界は狭く、そして広い」という話でした。


さて、そろそろ始発の電車が動き始めているはず!


2019/12/31 am5時ちょうど
皆さまよいお年を~。
Junota


※「ヤマノミ」族じゃなくて、「ヤノマミ」族だそうです。失敬失敬、、、

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