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脱サラして森に住んでみた。

2019年3月、僕は会社を辞めた。
会社を辞めた僕は、長野県のとある森を1万円で買って、そこにひとりで住んでみることにした――。


軽トラックいっぱいに荷物を載せて、野を越え山を越え、川を越えてようやく僕はその森ににたどり着いた。


森の入り口付近に車を止める。寒々とした風景で葉っぱは1枚もない。 長旅で疲れてはいたけれど、僕はリュックを背負ってスコップを片手に森の中に入っていくことにした。藪を切り開きながらイバラの真っ赤な棘に引っかかれながら奥へ奥へと進んでいく。

程なく僕は比較的平らな場所を見つけ、そこにテントを張ることにした。もうすぐ日が暮れそうだった。


3月の長野は寒かった。

下に毛布を何枚も敷き、持ってきた服をみんな着てから寝袋に入ったのだけど、熱がどんどん地面に奪われていくのがわかる。

どこからかホゥホゥ…ホホ ホッホゥとフクロウの鳴く声が聞こえる。カサコソとどこかで何かが動いている。そんな音を聞きながら僕はその森での記念すべき最初の夜を過ごした。


朝、目が覚めるとあたりはうっすらと雪が積もっていた。

その風景を見ていると僕は、なんだか焦っているような気分になった。その正体不明の気持ちに急かされるようにして、僕はスコップを手に取る。

イバラを足で踏み倒し、根本をスコップで切っていく。時々イバラの反撃を食らい、かじかんだ両手に切り傷ができていく。真っ白な息を吐きながら僕は夢中でスコップを振り下ろし続ける。



ふと、あたりを見回すと、僕の周りにはぽっかりと空き地ができていた。


その場所は確実に「僕だけのもの」だった。

僕が今までに住んだいくつかのアパートよりもずっと、生まれ育った僕の実家と比べてさえもそこは確かに「自分の場所」という感じがした。

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改めて自己紹介

プロフィールを書こうと思っていたのに、どう書いていいか定まらないまま、書き始めてみたらなんか全然プロフィールっぽくない文章が出来上がってしまったので、ここからちゃんと自己紹介していこうと思います。

1991年生まれ、埼玉県育ちです。

僕の将来の夢はロビンソン・クルーソーになることでした。中学2年生のときに岩波文庫のロビンソン・クルーソーを読んで、無人島で1人で暮らしを作っていく姿にとてつもなく憧れました。たぶん大学で建築学を専攻したのも、卒業後の進路として、大工という職を選んだのも、根底には「ロビンソン・クルーソーへの憧れ」があったのだと思います。

ロビンソン・クルーソーに近づくために森の中に自分の家を自力で建てる計画を進めています。(→自給自邸計画)

森でのナリワイ

ロビンソン・クルーソーのような自給的な暮らしには憧れていますが、税金は払わなきゃならないし、車のローンも払わなきゃいけない。たまには外食だってしたいし、クリスマスにはケーキも食べたい。

ということで最低限の生活費とちょっとした贅沢をするためのお金を得るために森の中の工房で色々なものを作っています。

作ったものは各地のマーケットで売ったり「雑貨屋 猫の皿」で販売しています。


マーケット出店情報はこちら

 

グリーン・ウッドワーク(生木の木工)のこと

森の中で木々に囲まれて生活して木を素材としてものを作っているにも関わらず、僕はモノづくりの素材として森の木を使うことはなく、材木屋で乾燥した木を買っていました。


グリーンウッドワークというのは乾燥していない、生の木を素材とする木工のことです。


材料はよく乾燥してなきゃならないというのが木工や大工の世界の常識ですから、グリーン・ウッドワークはそれとは全く異なる考え方の木工だといえます。


乾燥いていない生の木は当然、時間がたつにつれ反ったり捻れたり変形してくるわけですが、それを念頭に置き、受け入れたうえで製作すると、これは大変魅力的な木工であるように思えてきます。


まず、生の木というのは柔らかく手道具で加工がしやすい。機械を使わずに製作するので木工の経験のない人でも比較的安全に制作に取り組むことができ、いくつかの手道具さえ揃えれば誰でも気軽に楽しめる木工であるといえます。


生木の木工では材を乾燥させる時間が必要ありません。だから立木の状態から切り倒し、加工して作品に仕上げ、実際にそれを使うということまでを連続したものとして体験できるわけです。それは少し大袈裟な言い方をすれば木が立木としての生命を終え、道具としての生命を吹き込まれる瞬間に立ち会うことができるということです。


偉そうに書いてきましたが、僕がグリーンウッドワークのことを知ったのはごく最近のことです。ですが、僕にはこの世界を知ってからひとつの目標が生まれました。




それは僕の住む森を「グリーン・ウッドワークの体験拠点とする」ということです。そこは立木が道具に生まれ変わり、生活の中で使われるようになるまでのプロセスを一連のものとして体験できる場所です。宿泊も可能にして、森林と暮らしとが密接に結びついた生活を体験できるような場所にできたら素敵だなと思います。


そこでの体験を通して木で作る愉しみを知り、人間と森林の関わり方や森林が生み出す文化といったものを考える場所をつくる計画、僕はこれを「泊まれる森の工房プロジェクト」として進めていこうと考えています。



いつ実現できるのか、どうやったら実現できるのかまだ道は見えていませんが、どうにか取り組んでいきたいと考えています。

おわりに

以上、僕のことをざっくりと書いてみました。
あぁ、今の時代にこんな風に生活してる人もいるんだなぁ、と面白がって文章を読んでくれたり、動画を見てくれたらとても嬉しく思います。
もしも、自給自邸計画や木を知る宿泊工房の実現に向けて応援してくださる方がいたら

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2019/12/28 junota

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